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スポーツ障害

スポーツ障害

  • 筋肉痛について
  • 肉離れ
  • 捻挫
  • 打撲
  • 突き指
  • 脱臼
  • 椎間板ヘルニア
  • ジャンパー膝
  • 野球肘
  • テニス肘
  • シンスプリント
  • 疲労骨折

筋肉痛

筋肉痛のイメージ
原因

筋肉痛とは、筋肉に生じる痛みのことです。広い意味ではには肉離れなども含み、また激しい運動の直後にもバーンと呼ばれる「筋肉が焼け付く感覚」が生じる場合もありますが、一般に筋肉痛と呼ばれるのは、運動した24時間後から72時間内に発生する「遅発性筋肉痛のことを示します。72時間以上痛みが続く場合には肉離れなどの可能性が考えられ早期の治療が回復の鍵となります。

治療法

筋肉痛の痛みは、疲労物質の蓄積・筋肉の炎症・軽度の肉離れが原因の一つとなっています。基本的な治療としては、軽度の運動や温罨法(温める)事により、血液の循環を促進し、疲労物質の分散を促進します。但し、痛みが著明な場合や72時間を過ぎても痛みが改善しない場合は、軽度の肉離れなどの症状が疑われますので、専門機関の診察を受けられる事をお勧めいたします。

クールダウン

運動後のクールダウンは、疲労の回復だけでなく筋肉痛を防止する為の重要な役割を持っています。運動をした後の筋肉は、強張った状態になっていると言えます。

肉離れ

肉離れのイメージ
原因

肉離れ(にくばなれ)とは、急激に筋肉(骨格筋)が収縮した結果、筋膜や筋線維の一部が損傷すること。完全に断裂する筋断裂、直接的な外力による打撲とは異なります。程度によりステージⅠ~Ⅲに分類され、ステージⅢの完全断裂に対しては筋結合術などの手術が必要となります。

治療法

治療法は①急性期にはRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)②回復期(受傷後約48時間経過後)より局所の循環回復や損傷した筋線維などの修復を促すため温熱療法や物理療法③段階的に関節可動域訓練や筋力訓練、④各スポーツにあわせたトレーニングへ移行となります。軽症で2-4週、中程度で4-6週が復帰の目安となります。自覚症状があまりなくても、肉離れが起こっていることありますので、専門機関の受診をお勧めいたしま。また、痛みが無くなっても筋繊維の修復が完了していないことが多いので、自己判断で「安静だけで済む」と思い込むのは肉離れの癖が付く事があります。

捻挫

捻挫のイメージ
原因

捻挫は、手首または足首の関節が開いた状態で強い力が掛かることを原因として発生します。この時、捻挫を招く原因となるのが自分の体重です。捻挫は軽く見られがちな症状ですが、脱臼の一種で、関節が限界可動域を超えて外れた場合は脱臼となり、戻ってきた場合は捻挫となります。捻挫の場合、多くは筋肉・靭帯などの軟部組織の損傷を伴いますので放っておくと将来重大な事態を招くことがあります。

治療法


RICE処置もI(アイシング)以外は捻挫の回復を遅らせます。捻挫の損傷はその部位だけの問題に留まらず、他の筋肉にTP(トリガーポイント)を形成し様々な症状を起こすことがありますので注意が必要です。

打撲

打撲のイメージ
原因

打撲は別名を「打ち身」と言うように、身体を何かに強く打ちつけることで発生します。

治療法

打撲への応急処置としては、スポーツ障害への処置の基本である「RICE」が有効です。安静にして、患部を痛みが治まるまで冷やすのが基本となります。

突き指

突き指のイメージ
原因

突き指は素手でボールを扱うことが多い球技に起こりやすいといえます。突き指は軽く見られがちな損傷ですが、多くの場合は靭帯損傷を伴います。靭帯の損傷をそのままにしておくと、将来指の変形などを招くことが多いので注意が必要です。

治療法

治療の基本はアイシングです。靭帯損傷を伴う場合、靭帯のサポートテープ・指骨の矯正が必要となります。痛みが残る場合は、専門機関の受診をお勧めいたします。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアのイメージ
原因

ヘルニアとは「脱髄」の意味で頚や腰などの骨の間から椎間板がはみ出ている状態を言います。成人の70%に発症しているとの報告もあり、様々な症状を出す事があります。しかし、痛みなどの症状が出現する方は神経の圧迫されている方のみで、神経が圧迫されていない方はヘルニアがあっても症状が出現しない例も多数あります。

治療法

ヘルニアの治療で一番大切な事は、「鑑別診断」(痛みの基がどこか判断する事)となります。ヘルニアの痛みと思っていたものが、ハムストリングス(大腿後面)や腸腰筋・腰方形筋(腰の筋肉)や梨状筋(臀部の筋肉)の治療で改善された方もいらっしゃいます。すべての痛みがヘルニアからと決め付けないで正しい診察を受けることがヘルニア治療の第一歩となります。

野球肘・テニス肘

野球肘のイメージ
原因

野球肘やテニス肘などの症状は、間違ったフォームでの繰返しの練習が原因と一般的に言われます。しかし、このような痛みは一概に間違ったフォームとは言えず、可動域の減少により正しいフォームが取れない事が原因になっている例も多数存在します。特に、肘の痛みは外旋角度(肘を脇に付け手首を外側にねじる)で左右差がある例が多数あります。肘をアイシングし炎症を取る事も大切ですが、可動域の回復こそが痛みにくい体を作ることとなります。

治療法

野球肩や野球肘の治療は、投球練習の休止は一般的ですが、過度の安静は回復を遅らせます。痛みの強い動作は避けて次第次第に正常に戻すことが重要です。

野球肩

テニス肘のイメージ

特に成長期に多い障害となります。

原因

投球の投球動作などで生じる肩の痛みです。関節包(かんせつほう)や肩関節に付着する腱(けん)や筋(きん)の損傷によるもので、損傷の部位によって、肩の前方、または後方が痛みます。肩の損傷による痛みは下記の様に分類できます。

インピンジメント症候群
回旋筋腱板損傷
棘上筋腱損傷
ルースショルダー
動揺肩
上腕骨骨端線離開

治療法

それぞれの症状により治療法は異なりますが、基本的な治療は肩関節の可動域改善と筋力強化により改善が見込まれます。投球動作などにより痛みが出現した場合は、肩は様々な筋肉が作用し合って運動をするため、肩の痛みと単純に考え処置を怠ると、さらに悪化し投球自体が行えなくなる場合があります。特に、成長期の傷害は、お子様の成長に悪影響を及ぼす恐れがありますので専門機関に受診されることを強くお勧めいたします。

オズグッドシュラッター病・ジャンパー膝

ジャンパー膝のイメージ

ジャンプ動作の多用やサッカーのキックにより発生する膝の痛みです。

原因

大腿の前面にある大腿四頭筋は膝蓋骨につながり、膝蓋骨は膝蓋靭帯を通して脛骨につながります。膝関節を伸展させる(膝を伸ばす)ときは大腿四頭筋が収縮して脛骨を引っ張るため、ジャンプなど膝を伸ばす動作を行うと膝蓋靭帯に張力が加わり、運動時に痛みを感じるようになります。

治療法

治療法は①大腿四頭筋の短縮を虚血圧迫法とストレッチにより除去する②頚骨の炎症をアイシングにより軽減させる(練習後がより効果的)事となります。これらの症状は、無理して競技を続けると剥離骨折を招くことがあるので早期に専門機関への受診と治療をお勧めいたします。

シンスプリント

シンスプリントのイメージ

シンスプリント(英: Shin splints)は、下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生する症状です。骨折した時のような激しい痛みではなく、鈍痛なのが特徴である。脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん、英: Medial tibial stress syndrome)ともいいます。基本的に体を動かすどの運動においても、十分な筋力の整っていないうちからいきなり激しい運動をした際に起こりうるものではありますが、マラソン選手や陸上競技のランナーなどには特に起こりやすいのが特徴です。症状を放っておくと疲労骨折につながることがあります。

原因

悪いランニングフォーム
足に合わない
クッション性のないシューズ
コンクリートでの走り込みやトレーニング
筋肉の酷使
筋力不足、柔軟性不足
扁平足、回内足

治療法

シンスプリントの症状が出現する場合の多くは足の裏の硬さなどの症状が出現しています。これは足底筋の短縮が原因となります。シンスプリントの治療は①脛骨の炎症を除去する②足の裏などの筋肉の緊張を取る事で行います。多くの場合、足趾の関節可動域の低下が引き金となっていますので注意が必要です。

疲労骨折

疲労骨折のイメージ

一度では骨折に至らない程度の力が、骨の同一部位に繰り返し加わることにより発生する骨折のことをいいます。

原因

同じ骨に何回も同じ負荷が加わり、しまいに骨や骨膜に損傷を起こしたものを言います。

治療法

患部に負荷を与えず、骨のヒビを自然治癒することです。疲労骨折の場合は、薬物治療や手術をすることはほとんどありません。超音波による治療が有効で、骨癒合速度が40%以上上昇するという研究報告も出ています。

脱臼

脱臼のイメージ
原因

脱臼は、相手の選手とぶつかり合うような激しいスポーツに多く見受けられます。

治療法

脱臼した関節を元に戻すことを「整復」と言います。脱臼の治療は整復した後の靱帯への処置が大きな比重を占めているといえるので専門の柔道整復師(整骨院の先生)や整形外科医に見てもらう必要があります。

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