背骨・骨盤矯正
なぜ「骨盤の歪み」は出現するの?
私たちの身体の骨格を形成する上で、中心部分を占めている骨盤。
元々、骨盤は絶えず複雑な動き(上下左右)を繰り返しています。
つまり、身体の調子によって開いたり閉じたりするのです。
全く問題がなければ、一番安定した位置に骨盤は戻ります。
しかし、何かしらの原因で骨盤が開いてしまった状態
閉じてしまった状態が続くと…つまり、これが「骨盤の歪み」に
変わっていくわけです。その骨盤が歪むと、身体に悪影響を
及ぼしてしまいます。
骨盤の歪みに起因する症状
腰痛・膝痛・X・O脚・下半身肥満・下腹部肥満・悪姿勢
変形性股関節症変形性膝関節症・生理痛・脚の疲れ
オズグッド・シンスプリントなどがあります。
「骨盤の歪み」の原因は?
骨盤の歪みは股関節の靭帯と臀部の筋肉によって生み出される
「骨盤の歪み」を出現させる原因は、大きく分類して「靭帯」「筋肉」「関節」と3種類に分類されます。
「骨盤矯正」とは、単純に骨盤の位置を矯正するだけでなく、「靭帯」「筋肉」「関節」の3種類の要素を分析して
様々な症状を改善していく事なのです。さらに、「骨盤矯正」とは、目的に応じて大きく2種類に分類されます。
産後の骨盤矯正
産後の骨盤の歪みの原因はホルモン作用と産前の運動不足
そもそも産後はなぜこの様な悩みを抱える方が多いのでしょう?
女性が妊娠すると3カ月後から産後数日間の間「リラキシン」
というホルモンが分泌されます。このリラキシンは、お産が
スムーズに出来る様に骨盤周りを柔軟にして産道を広げて
くれる役割をします。しかし、これだけではなくその他靭帯等も
一緒に緩めてしまうのです。現代の女性は昔の女性に比べ、
歩行距離が少ないため、骨盤の靭帯は柔らかく、股関節の
靭帯は硬くなっているのです。股関節の痛み・尿漏れなどを
訴える方が増加しているのはこのためだと言われています。
産後は出来るだけ早く体を動かし、短縮している靭帯や筋力の
改善を行い、骨盤を正しい位置に戻す事が大事なのです。
『妊娠中に、歩くと足の付け根に痛みがあった』
『おなかの中で赤ちゃんがよく動いた』
『赤ちゃんの出生体重が3,000g以上だった』
この様な方は、特に骨盤の歪みが強い傾向がございますのでご相談下さい。
当院では産後の骨盤矯正に力を入れております。
「骨盤矯正」の目的と治療法
「骨盤矯正」はスタイル改善と痛みの改善で治療法が異なります。
「骨盤矯正」の目的は大きく分けて下記の2種類に分類されます。
①骨盤周りの靭帯・関節の可動域を調整し、それに伴う痛みや
違和感などの症状を調整する。
②股関節周りの靭帯の短縮を改善・臀部の筋肉の強化を行い
骨盤の開きに伴う、O脚・X脚下半身肥満などのスタイル改善
させる。
骨盤の歪みによる痛みの改善は、一時的に股関節靭帯の短縮の
改善・関節可動域の向上させることで筋肉が受けている負荷を
軽減させ筋肉を治癒させることによって改善いたします。
この場合、筋肉の損傷を伴う事が多いため、保険治療が出来る
事が多くあります。ただし骨盤を固定する靭帯の短縮・臀筋の
弱化が原因の場合、骨盤の歪みが再び出現し筋肉の損傷を
引き起こす可能性があります。
股関節の靭帯の短縮・臀筋の弱化が原因によるスタイル改善は、
「スタイレックス」という運動機器を使用し股関節靭帯の短縮の改善
臀部の筋肉の強化を一定期間行うことで骨盤の歪みを改善し
骨盤の歪みが起きにくい体作りを目的に改善を行います。